西川口NOW

最近リトル中国化している埼玉県西川口。在住者によるブログです。ちなみに風俗系の内容はないため、好色漢は回れ右!

中国東北部の「ジャンクフード」をおつまみに ~中妙料理

いま空き店舗は引く手あまただ。元々飲食店向けの店舗物件が少ないため、空きが出るとすぐ埋まる。居抜き入居は十中八九中国店。ここもスナック跡にタイ料理屋「バーンタイ」が寂しく営業していたが、閑古鳥が営巣し、立ち行かなくなると、後釜はやはり中国店。メニューから推定するにまたぞろ東北系で、店名もまた妙なり。「中妙料理」と称する。店主いわく、画数やら風水やらあらゆる縁起を担いで決めた店名だそうだ。

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中妙料理 外観



夜の帳が下りて、再び偵察に訪れた。元はスナックだけに入りにくい。聞けばきょうがソフトオープン。瀋陽出身の母子の経営で、息子の方は小6から日本育ちで日本語が達者だ。一見して、ここは中国東北部本場のジャンクフードを食わせる店とお見受けした。本日のおすすめ、拌雞架(400円)はそれを象徴している。雞架とはニワトリ一羽からスーパーで売り物になるような部位を取り分けた残り。つまりは鶏ガラ。架というのは骨組みぐらいの意味だ。わずかに肉が付着した骨と少量のモツを唐辛子とパクチーで和えてある。これをジャンクフードと言わずして何ぞや。しかし、これがビールのツマミにはもってこいなのだ。メニューは何でも安い。高級メニューは皆無。それだけに、今後安酒目当てにはよいかもしれない。

 

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拌雞架

でも経営はつらかろう。ただでさえ入りにくい店構え。あまつさえ、東北ジャンクフードばかりのメニューも、中国人なら自宅でできるレベルのものばかりで果たして流行るだろうか。店主も「飲食店の経験はないし、試行錯誤だ」と話す。とはいえ、逆転の発想。日本人はよほど中国通でもない限りこんなジャンクフードは知らないであろうし、ブログで紹介でもすれば物好きが集う店になるかもしれない。